基礎を積み上げる①
前回の定期テストが終わったところで中1の生徒と数学の答案を見直していました。
入塾したばかりの生徒や行き詰まっている生徒には私が直接答案をチェックして、今後の方針を伝えます。
テストの見直しでよくやってしまう勘違いは「難しい問題が解けない」です。
テストにはたしかに満点阻止問題とも言われる、やたら難しい問題が出題されます。
生徒からすれば「学校の授業でも一切に触れていない問題なのになんで出すの?」
と、よく不満がでる系統の問題です。
この傾向はさておき、ここで言いたいことは「そんな難しい問題は必ずしも解かなくていい」ということです。
100点満点を目指すなら話は別ですが、まずは80点以上の高得点に自分の実力を乗せることが重要です。
どんな場合もこれを達成したいものです。
そうなると、そんな難しい奇問、難問に目を向ける必要はありません。
例えば今回の生徒の場合も、惜しくも80点に到達していないわけですが、
答案を見ると前半部分の基本的な問題で失点がみられます。
その教科書レベルの基本問題が完璧に解けていれば、余裕で90点近くありました。
この基本問題を「完璧に」解き切ることが実は何より重要です。
とにかく「完璧に」です。
ついつい難しい問題を解かない高得点にならない、と思ってしまい、
問題集の最後の方の問題や章末問題を気にしがちになってしまいますが、
そんなことよりも先に、解けて当たり前の基本問題を10問解いたらいつも10問とも正解の状態にしてください。
