教えない授業①

チラシにも書いていますが、
「教えない授業」について今回はご紹介します。
「教えない授業」とは正確には、
「教え過ぎない授業」です。
他のブログ記事にも書いていますし今後もいろいろな記事で登場すると思いますが、
子供たちに対して「教え過ぎる」という行為には注意が必要です。
学習塾ですから授業をする限り当然ながら教えます。
「この問題はこう解こう!」
「これはここが重要だよ!」
「こっちはこのへんを覚えよう!」
「そこはこういう風に考えよう!」
という具合な光景は塾では普通かもしれません。
僕も言う場合があります。
しかし、
これが行き過ぎると、生徒たちの「自分で考える」いう行為を邪魔する危険性があります。
「教え過ぎる」=「与え過ぎる」になってしまい、いつしか与えられることが当然になり、
自分で何が重要で、何が必要で、何をしなければいけないのか、などを考えられなくなります。
生徒が自分で自分をコーディネイトする機会を奪ってしまうわけです。
塾の先生同士でもよく話題になります。
このへんは程度やタイミングが難しいです。
例えば、
まったく勉強の仕方が分からないとか、過去の内容が完全に習熟できていなかったりする場合は、
先生が付きっきりで寄り添い、二人三脚のように手取り足取りの指導が必要です。
しかし、どこかで巣立ちの瞬間が来ます。
その瞬間を設けなければいけません。
いつからか生徒が自分で自分を考えるように導くわけです。
長く塾の先生をしていると、「自分で勉強する」という自学力の必要性を痛感します。
特に高校生以降になると、その力は必須です。
大人になってからも必要でしょう。
生徒がぜひそんな姿勢を身につけられるように、いろいろな工夫を凝らします。
(次回へ続く)