激励の雷
昨日中学生たちはいよいよ期末テストが終わる前日だったのですが、中3全体に久しぶりに雷を落としてしまいました。
すでにブログで触れているように特に中3は全員がまさに満身創痍のような状態で疲労がピークに達するのがこの時期の風物詩です。
もちろんそんな中でみんな必死に耐えていて、眠気とも闘っています。
休憩時間には半数以上が机に突っ伏してダウン。休憩が終わってもボーっとした表情でそのまま明日の本番試験を想定した問題をおもむろに解こうとします。
「ちょっと待ちなさい。」
私はこういう何気ない機微を、ほとんどの大人であれば「それくらい許してあげようよ」という小さな緩みを決して見逃しません。いえ、これまでに何度も見逃した後悔から敏感に察知します。
試験の前に中3には厳しいことを言いました。
簡単に要約すれば、「どんな状況でも本番を想定し最善を尽くせ」です。
テストも最終段階で疲れているのはわかる、眠いのもわかる、つらいのもわかっている。
でもそれでも最善を尽くそうと気持ちをリセットして、本番の試験に臨む姿勢で練習も臨まなければいけないのです。
あまりに過酷だと思われるかもしれませんが、一発勝負の入試直前だったら、そんな甘い発想で勝利の女神は決して微笑みません。
大前提ですが彼らは非常にがんばっています。
手前みそではなく、勉強をがんばっている中学生は偉いですよ、ホント。
今の学習指導要領の内容はかなりハードですから、勉強の才能やセンスを持っていない子ほど努力でカバーしようとなると大変なんです。
でも通知表の評価、もうすぐやって来る入試のためには通らねばならぬ道です。
ならばせめて、その過程において勉強知識やノウハウだけでなく、「経験」という貴重な糧を手にしてもらいたい。
苦しいときほど生徒たちは成長しているものです。
とてもよくがんばっている。だから、もっとがんばれ。