頑張れる環境②

「今の日本はアジアの国々に追い抜かれつつある。」
そんな言葉を耳にしたことはないでしょうか?
数年前から報道されているようにアジアの国々の発展は目覚ましいものがあります。
ご存じの通り、お隣の韓国の受験事情は物凄い迫力ですが、アジアの国々全体が教育、勉強に熱を入れてきています。
誰にも負けたくないという気持ちで勉強しているアジアの子供たちが今はたくさんいます。
その中で、日本の勉強事情はどうかといえば、学習塾は「楽しい授業」や「褒める指導」が注目を浴び、なるべく「勉強のつらさ」をかき消して払拭する方針にあります。
しかし、
本来、勉強は自分の能力を高める鍛錬の過程です。
自分の苦手や不得意と向き合い、愚直に真っ直ぐに自分の限界に挑戦する姿勢が必要とされるものです。
「今日はたくさん友達とおしゃべりできて楽しかった」や「先生とずっとしゃべってたよ」などの感想は、多くの親御さんが望んでいるものではないと思います。
苦しい場面があるのは仕方ありません。
その苦しさを避けるのではなく、全力で支えるのが学びの形のはずです。
中村適塾は時代に逆行する塾かもしれません。
やる気のない子には「居心地の悪い塾」に感じるようですが、
やる気のない子が居心地がいいと感じる塾に魅力があるとは思えません。
この方針を12年続けていますが、
教え子たちは「楽しい」と友達に紹介してくれているようで、それが面白く、これこそ人生の真理だろうと思っています。
厳しかった部活、
辛かった練習、
苦しい受験勉強、
思い悩んだ恋愛、
そのどれもが今思えば、
充実した日々だったと感じるのではないでしょうか。
ダラダラと過ごした日々は、あとで振り返ったときに何も残っていないことが多く、後悔すら覚えるものです。
数年後、
まだまだ道半ばですが、中村適塾での日々が「充実した時間」だったと思えるような、そんな尊い学び舎を目指します。
(次回へ続く)