初動を早める②

授業を始める際も初動の差は明確に現れます。
テストの点数や内申点が高い生徒は指示を聞き逃さず行動に移すのもスムーズです。
一方で指示を聞いていながらもすぐに行動に移せない生徒もいます。
(聞く能力も関係するかもしれませんがここではちょっと別の話をします。)
指示を聞いていながらダラダラして行動に移すのが遅かったり、
行動しているけれども行動できていない遅れです。
前者は意識の問題ですから根深いです。
以前にも書いていますが意識は行動により少しずつ変化していきます。
こういった一つ一つの所作を早めていくことでそれ自体を解決します。
後者の方がより今回のテーマです。
例えば授業の始まりで、
「Aプリントの2ページを出してください!」と指示が出たとします。
初動が遅い生徒はまずこのAプリントがなかなか手元に出てきません。
カバンやリュック、クリアファイルの中がグチャグチャで整理整頓されていないので見つからないのです。
こういったことも初動の遅れに響きます。
初動が遅れるとその後の行動にも影響します。
学校だったら先生に注意されるかもしれません。
すぐに授業が始まってしまい大事な説明を聞き逃すかもしれません。
初動は重要なのです。
この例でいえば「整理整頓ってやっぱり大切だよね!」となりますが、
それはそれぞれの行動の最初である「初動」を早めることにもあるのです。
私は普段の授業で生徒たちの初動をよく観察します。