黒板vsホワイトボード①

板書には学生講師時代からこだわりがあります。
私は文字が上手い方ではないので新人の頃に必死に板書を練習しました。
これは文字を上手く書く練習ではありません。
もちろん練習すれば板書の文字もある程度はきれいになりますが、それ以上に「レイアウト」が重要です。
例えば文字をまっすぐに書けるか、囲み線や区切り線をきれいに引けるか、図形が上手いか、
文字と表の位置関係が見やすいか、などにより字がちょっとくらい下手でも板書は驚くほどきれいになります。
最初は校舎長にお願いして授業後や空き時間を使ってひたすら直線を引く練習を始め、授業前にリハーサルとして表や図形を描く練習をしたりしました。
次に先輩講師にお願いして授業を見せてもらい、ときには録画させてもらい、気に入った板書は写真に収めてストックしました。
当時はyoutubeがそれほど普及していませんでしたが、それでもいくつかの授業動画がすでに存在していたので、その先生たちの授業、というより板書を参考にして、自分の授業に適した板書を模索し続けました。
ここで私が辿り着く板書の形があるのですが、そのヒントが「線」にあります。
絵心があるような人は上手く曲線を活かすのですが、そうでない人は曲線を使うと急に板書が汚くなる傾向にあります。
よって、なるべくあらゆる点でなるべく曲線を使わず、直線を多用します。
ただ、曲線を活かした板書に憧れがあるので、ちょくちょく挑戦してしまうのが悪い癖です。