理解とは何か②
人に説明するためには知識があるだけでなく、理解が必要です。
この理解には言語化が伴うというのが私の考えです。
この言語化には数式化や図式化も含みます。
数学や物理ではその方が早く、より適切でわかりやすい場合があります。
ここでは最も一般的な言語化だけ考えます。
例えば国語で次のような文章があるとします。
「これは、わたしが小さいときに、村の茂兵(もへい)というおじいさんからきいたお話です。
むかしは、わたしたちの村のちかくの、中山というところに小さなお城(しろ)があって、中山さまというおとのさまがおられたそうです。
その中山から、すこしはなれた山の中に、『ごんぎつね』というきつねがいました。ごんは、ひとりぼっちの小ぎつねで、しだのいっぱいしげった森の中に穴(あな)をほって住んでいました。そして、夜でも昼でも、あたりの村へ出ていって、いたずらばかりしました。」
(参考文献:「ごんぎつね」)
小学生の教科書に出てくる有名な「ごんぎつね」ですね。
これは過去にも書いたのですが、この部分の説明を自分の言葉でできますか?
これが意外に中学生でも難しいのが現実です。
「茂兵おじいさんから聞いた、山の中に住むいたずら好きなごんぎつねという名前の子ぎつねの話」
くらいの自分の言葉で表現できればgoodです。
数学や理科の勉強なら問題の解き方を他人に説明できるかをぜひ意識してください。
このような理解力は英語の英作文にもつながってきますから本当に大切です。
