中村適塾はこんな塾
今年もこの日が来ました。
またこの日を迎えられたことに感謝しております。
12月25日といえば、クリスマス。
でもあり、
中村適塾の創立記念日です。
さて、
そんな記念日に攻めたタイトルで更新してみました。
塾内でも最近よく話題になっていたので
塾長が直接答えてしまおうという内容です。
スパルタの起源
そもそも「スパルタ教育」の「スパルタ」の語源はご存知でしょうか?
簡単に説明しますと、、、
古代ギリシャに存在した都市国家スパルタを築いたスパルタ人に由来します。
このスパルタ、
当時のギリシャにあった国々の中で後に最強になるのですが、
その強さの秘密にスパルタ重装歩兵戦術というのがあります。
この戦い方を代々受け継いでいくために、
スパルタの民は赤ん坊の頃から男女関係なく厳しい訓練を施されました。
これが現代のスパルタ教育に繋がります。
でもですね、
このスパルタのスパルタ訓練は、
予想のはるか上をいくくらいに厳しい、
というより拷問です。
例えば、
強い兵士には強い肉体が必要という発想から、
スパルタ人は生まれるとすぐに山にある洞穴に落とされ放置されます。
生き残れなかったら弱かったということでしょうね。
また、
一日中、ムチでめった打ちにされるらしいです。
耐えたら強さの証ということでしょうね。
あと、
強靭な肉体をつくるための食事をするのですが、
これがとんでもなく不味いようです。
(これ以上は内容が酷すぎるので自分で調べてみてください。)
比較してみると、
現代の日本の教育現場で、
同レベルのスパルタ指導は存在しないのではないでしょうか?
間違いなく通報されて事件になるレベルです。
保護者の方へ
私は中村適塾のトップページにも書いていますが、
いつの頃からか、
学校や塾が子供たちに寄り添うのを通り越えて、
迎合することが多くなったように思います。
(迎合:気に入られるように調子を合わせる)
それにより、
「親身な手厚い指導」=「なまやさしい慣れ合う指導」
であることが多くなりました。
塾の先生友達に聞くと、
「絶対に生徒を怒ってはいけない」とのマニュアルがあり、
どんな場合にも厳しく注意することができない塾もあるようです。
「厳しい」塾と聞くと、
おそらく、
厳しく「怒られる(叱られる)」塾をイメージすると思いますが、
やるべきことやルールを守らない、
同じ失敗を平気で繰り返してヘラヘラしている、
のような状態を、
なぜか褒められたり励まされたりで終わるのは大丈夫なのか?
と、私は心配になるわけです。
一方で、
私はアットホームな雰囲気で、
「みんなで楽しく勉強しよう♪」
のような指導を否定も批判もしておりません。
そのような方法「だけ」で生徒たちの成績に結果を出すことができるなら、
素晴らしいですし、極めて理想的です。
しかし、
私も自己の研鑽のために全国の凄腕と呼ばれる先生の個人塾を
直接訪問したりしていますが、
残念ながら(?)、
そんな絵に描いたような「やさしい」塾や先生はおそらく存在しません。
ここで、
私の認識の大前提を一つ申し上げるなら、
「厳しい塾」とは「真剣味のある塾」です。
(厳しいという表現が勝手に一人歩きしてしまう気がします。)
多くの塾の先生方は明るく気さくな人が多いです。
授業で面白い話をして生徒たちとのコミカルな掛け合いも日常茶飯事。
成績が上がったら一緒に喜び合い、
定期的にイベントを開催して、目標達成のご褒美にお菓子をプレゼント!
なんて先生はたくさんいます。
大事なのはここからです。
生徒たちの成績を確実に上げる先生は、
生徒たちが手を抜いて宿題をやっていなければ決してそれを見逃さず、
どうして出来ていないのかのヒアリングを経て、
次回からの具体的な改善策を提案し、
意識づけの注意喚起を行い、
居残りや補習を組み込みます。
生徒が合格するのが当たり前の確認テストに不合格なら、
改めて勉強方法や勉強計画をレクチャーし直して、
その通りに実行できるかを確認し、
合格するまでそのテストを粘り強く何度でも繰り返します。
忘れ物や遅刻、他の生徒への迷惑行為を繰り返す生徒には、
場合により語気を強めることもあります。
誰であっても誰かの努力を邪魔してはいけませんし、
その生徒の今後のためにもならないでしょう。
私も同じく、
共に高め合う仲間が集う学習空間を築きたい。
そんな学び舎が地域に一箇所くらい存在してもいいのではないか?
そんな風に考えています。
これらを「厳しい」と解釈されるなら、
前述したような現代の「やさしい」塾へ通うことをお勧めします。
大人になったら
子どもの頃に厳しく注意される経験をしなくても、
大人になってから経験する可能性は十分にあります。
10月頃、
花粉症の薬を貰いにいつもの病院に行きました。
待合室で待っていると、
診察室の奥から医者の先生と看護師さんの会話が聞こえてきます。
医者「だからね、この薬は○○%の濃度って説明したよね!?これ何回、、、」
看護師「あ…、はい、申し訳ありません!」
どうやら濃度計算を間違えたみたいですね。
お医者さんの声は小さかったですが、強めに怒られていました。
また、知り合いの栄養士さんには以前、こう言われました。
「大学を卒業していても、簡単な手順や計算を何度もミスる子が増えた。
強めに注意するとすぐにへこんで立ち直れない。
大人になってから子ども頃の教育って大事だなと思うよ。
中村君の仕事は貴重だから、しっかり教えてあげてよね。」
塾生と卒塾生たちの感想
実際にウチの塾生たちはどう思っているのか?
これについては、
Googleクチコミに教え子たちが書き込みしてくれているので、
ぜひ読んでみて欲しいです。
現役の塾生たちはこんな会話をしていました。
塾生A「友達が成績下がったから塾変えたいって言ってた。」
塾生B「中村適塾に誘えばいいじゃん。」
塾生A「中村適塾はスパルタだから絶対に嫌って。」
塾生C「それはよく言われる笑」
塾生D「そうかな?けっこう楽しいのにね。」
心強い生徒たちで微笑ましいですね笑
卒業生たちもよく同じようなことを言います。
「楽しかった」
この楽しいはワイワイと遊ぶような楽しさではなく、
喜怒哀楽を総じて、
山あり谷ありの過程から生じる自分の足跡が「楽しい」だと思います。
楽しいだけでは楽しくない。
そんなところではないでしょうか。
ある噂を思い出したのですが、、
他塾の先生からも中村適塾は意識してもらえているようです。
「朝まで勉強する塾」
「あそこの塾長先生はかなり厳しいよ」
なんて言われているらしいですが、
大変光栄です。
意識していただき、ありがとうございます。と伝えたい。
最近も、
前の塾でそんなことを言われて退塾した生徒がウチに入塾して頑張っています。
これから出会う生徒たちへ
断言します。
中村適塾は「楽しい」ですよ。
「本気」で取り組むことが楽しくないわけないじゃないですか。
本気でスポーツやゲームをしたとき、
楽しいですよね?
想像してみてください。
最初はめちゃくちゃ時間がかかって、
全然覚えられなかった英単語や漢字をスムーズに暗記した瞬間を。
まったく合格できなかった理科や社会の確認テストに、
誰よりも早く満点で合格したときの瞬間を。
定期テストで常に自分より点数が高かった同級生に、
圧倒的な点数差をつけて勝利した瞬間を。
誰もがその可能性を秘めているのです。
ただし、
「覚悟」をもって自分の勉強と向き合ってください。
人に指図されるから仕方なく勉強する、
なんて受け身な姿勢では目標を実現できません。
中村適塾はその覚悟のみを要求します。
誰のためでもなく、自分のための勉強ですから。
2023年も、
入塾した生徒たちは早ければ1か月で驚くほど点数を伸ばしていますが、
私の指導のおかげではありません(多少は私の頑張りという説もある)、
すべては彼ら自身の頑張りの成果です。
何事も本気で取り組まなければ見えない景色があります。
漫画「呪術廻戦」の五条悟の言葉を引用すれば、
「本気でやれ。もっと欲張れ。」
私は塾生たちにいつもそう思っています。
それでは今年も、
A very Happy Christmas!