可能性の見極め
進路指導は難しいです。
今の時期だとちょうど大学受験の受験日程を生徒と相談しながら決めるのですが、そもそも受験大学が明確に決まっているかどうかで全然違ってきます。
決まっていれば比較的スムーズですが、それでも現在の受験形式は複雑ですから1時間以上はかかります。
決まっていないと2時間程度かかって大体は検討の余地が残り、ひとまず生徒が自宅や学校に持ち帰り、後日に再度決め直しです。
これくらいは普通なので構いませんが、厄介なのは学校の先生の進路指導が意味不明なときです。
前提として書きますが、私は学校の先生とは争いたくありませんし、学校の指導に口出しをするほど野暮ではありません。
ですが、たまにどう考えても、どのデータに照らしても、現状の実力からその選択は危険だろとしか言えない提案をしてくる先生がいるので悲しくなります。学校の先生同士のアドバイスが食い違ったりすると生徒は完全に大混乱なんですよ。
無視するわけにもいかないので対応を考えて学校の先生との話し合いの仕方を提案して持ち帰りですが、これは何の指導なのかと疑問がいっぱい浮かびます。
たしかに、「この生徒はまだ実力を伸ばせる!」」とか「絶対に第一志望をあきらめるな!」っていう気持ちは痛いほどわかります。
ですが、その見極めを間違えると、どこにも合格できなかったという悲劇が待ち受けるのが大学受験です。
また、余裕があるように見える受験生でも注意が必要です。
受験日程の組み合わせによっては無駄な受験回数が発生していたり、それならこっちの大学をこの受験方式で受験しておけばもっと可能性があったと、後々になってわかったりします。
このような可能性を見極めることが非常に重要なのですが、この見極めはその生徒をどれだけ長く指導したかが実は密接に関係してきます。
その生徒の性格や勉強傾向を掴むことが大切だからです。
だからやっぱりですね、塾や予備校にはギリギリで駆け込むのでなくて早めに相談してください。