目標を達成した者は強い
「目標を立てよう」とか言いますが、なぜ目標を立てる必要があるのでしょうか?
よく言われるのが「目標に向かって頑張れるから」のような意図ですね。
つまりは計画を立てるということに似た感覚です。
何も目指すものがないとモチベーションが湧かないということもあるので、たしかに意味はありそうです。
ただもっと大きな意味が目標を立てることにはあると思っています。
それが「目標を達成したときの自信」です。
これは達成した場合ですが、だから目標は頑張ったら何とか達成できるようなちょうどいいレベルから設定しろとか言いますよね。
「ただ何となく勉強したテストで400点を達成したとき」と「次のテストは合計400点を取ると目標を立てて達成したとき」では同じ事実でも自分にとっての意味が全然違ってきます。
後者は狙って成功した、自分の力でクリアした感覚が強いのです。
この達成感を得るとどうなるか?
そうです、「自信」が芽生えます。
私はそこそこ長く塾の先生をしていますが、今の子どもたちは自信がない子が増えているなと感じます。
例えば学校の実技教科(副教科)のテストで「今まで70点以上も取ったことがないから80点なんて取れるわけない!」みたいに意味の分からない主張を力強くする生徒がいたりしますが、あんなのただの暗記大会ですから「言い訳せずに80点取るぞー!!」とか言って指導するとみんな意外に簡単に取ってしまって「これなら絶対内申点上がるはず!」とか手のひらをひっくり返すように自信満々になります。
こういうことを繰り返すと色々なことにも自信が湧いてくるものです。
たとえ小さな目標でも目標を達成した者は強いですよ。
明らかに表情から変わってきます。
そんな簡単にへこたれませんし、あの喜びを知っていますから。
そもそも、子どもたちにとって自分の実力に自信をつける機会は少ないのではないでしょうか。
勉強というのは実はお手頃な自信獲得チャンスです。
しかもスマホのゲームと違って現実世界での紛れもない自分の成功体験です。
すべてが自分の力になるわけです。
すると当然、次も頑張ってもいいかなと思い始めます。
私の教え子たちは、なぜか昔からちょっと背伸びをした学校を第一志望に据えた受験をすることが多いのですが、これはそういうことです。