教科書が基本
塾に通っている生徒の中には塾のテキストやプリントを過信して教科書を読まないことがあります。
これはその塾を信用していると見ればいいことかもしれませんが私はあまりいい状態とは思いません。
なぜなら結局勉強は「教科書が基本」だからです。
中学校にしても高校にしても教科書に大事なことはすべて書いてあります。
言葉が難しくて読む気になれないとか、文章が堅苦しいからもっとわかりやすくしてほしいという希望が多いからか、わかりやすさを追求した参考書や問題集が市販でも数多く登場しました。
こういう書籍は上手く使ってくれていいのですが、それでも教科書は必ず読みこなした方がいいです。
理由は3つです。
①簡潔に書いてある
わかりやすさを追求するとそれだけ説明が長くなり、勉強の道のりは長くなります。
余分な遠回りをすることも多いため復習にいちいち時間がかかりますが、教科書ならば復習が早いです。
②教科書的な言い回しに慣れる
入試問題は受験生に対してわかりやすい説明なんてしてくれません。
「これぐらい読めるだろ?」って感じで問題文を構成してきます。
日々やさしい文体ばかり読んでいては、この入試問題とのギャップを埋められません。
③教科書にしか書いていない情報は意外に多い
特に中学生は定期テストも高校入試も教科書にかなり忠実です。
教科書を読み込んでいないと答えられない問題は想像以上に多いです。
これらは当然ながら科目によっても違いがありますが、私は必ず教科書に目を通すように指示します。
勉強中に何か疑問に思ったら、一度は教科書を開いて確認してみてください。