楽しむ意識①

「好きこそ物の上手なれ」とはよく言ったもので好きになったら何でも勝手に向上します。
スポーツの最近の流行りは「楽しむことが第一」な練習方法みたいですね。
つらい練習もみんなでワイワイと声を掛け合い、支え合いながら切磋琢磨して成果も出るのであればたしかに素敵な理想像です。
勉強もそんな風にできんかなと何度も考えたことがあります。
スポーツと勉強はかなり多くの点で共通点がありますが、笑顔で声を出し合いながらワイワイとみんなで勉強するのはさすがに困難です。
勉強は科学的にも静かな空間で黙々と集中し、自己に没頭していくことで実力が向上していきます。
場合によっては体を動かしながら勉強すると記憶力が向上するとか、方法によってはグループワークが効果的とか言われますが、結局暗記したり計算したりするときは目の前の問題に一心不乱に取り組まないと自分一人でできるようになりません。
勉強=頭脳のスポーツですから仕方ないかもしれませんが、工夫次第でみんなが一緒にワイワイできるスポーツはやはりいいものがあります。
一方で、
必ずしも表面上みんなでワイワイしているからといって本当に楽しいとは限らない側面があります。
どこかで比較されスタメンに選ばれる選ばれない、大会で勝つ負ける、根本的に上手い下手が明確にわかってしまいます。
それでも構わず楽しむだけの人もいるかと思いますが、せっかくいつも楽しんで練習するなら結果も伴った方がもっと楽しいでしょう。
そんな中できっと成果を出す選手は自主練をして自分をさらに磨くはずです。
磨きたくなるんですよ。
一所懸命に取り組んでいると「もっと上手くなりたい」とか思えてくるわけです。
そして上手くなったらやっぱり楽しいわけです。