気付いてもらう
たまには教務、教え方の話をします。
私は自分の授業を決して神授業なんて思っていません。
それでも、塾講師バイト時代には表彰されるくらいの授業をしていました。
はっきり言って誰でもできます。
なにしろ小さなポイントの積み重ねですから。
例えば、
「なんで?どうして?どうなると思う?」のような質問を多用します。
生徒の多くは、「何がわからないのかわからない」現象に襲われています。
「わからないとは何か?」がわかっていないのです。
そこにまずは気付いてもらわなければいけません。
3-(+2)=3-2
-5+(-2)=-5-2
こんな式の一部を見たとき、何に気づきますか?
理屈はどうあれ、「+と-がぶつかったら-になる」と思われる計算ルールに気付く人は、正負の計算をあっさりクリアしていきます。
ところが、
苦手な人はこういった計算過程を複数見させられても、こういった法則性に一切気付きません。
おそらく、それぞれの計算問題を個別に処理するだけで、互いを見比べたりして共通点を探ったりはしないからだと考えます。
我々教える側がわかってほしいのは、そんな「計算ルール」の部分ですが、苦手な生徒が「わかった」と答えるのは「今目の前にしている問題だけに限った計算結果」であるため、
先生「これ、わかった?」
生徒「うん、わかった。」
という悲劇のシーンが生まれます。
ですから、どれだけ講師が何度も何度も、丁寧に親切に同じ類題を教えても、堂々巡りになって、まったくできるようにならない生徒が現れたりします。
そうではなく、
問いかけを増やし、生徒に予想、考えてもらって自分でルールを導いてもらう過程を繰り返さなければいけません。
究極的には、こういったことを繰り返すからこそ、難問でも解き方が閃くわけです。
まあ、こんな手法は王道とか正道とか呼ばれて、指導者はみんな大体知っていますが、ほとんどの塾には授業に制限時間がありますから、みんな自然に諦めて実践しないんですよね。
